まだまだ 人的被害の実態もつかめず、福島原発の今後の見込みも全く不明な今、学会としても進みゆく道筋をはっきりお示しできず申し訳なく存じます。しかし、4月一杯くらいである程度の見通しは出てくると思います。
福沢諭吉先生は、上野で彰義隊が戦っている銃声・砲声の中で講義を続けられたとのことであり、学問はいかなる時もその進歩を妨げてはならないものであると考えております。 この災害による混迷は今後長く跡を引くとは思いますが、それなりに落ち着いてはくるものと確信しています。
それでは、この大災害が発生して間がない現今において、日本食道学会会員はいかにあるべきでしょうか。われわれ医師は、今、その原点に立ち戻り、まず医師としての本道である“現有の医学的知識、医療技術”を駆使して、その総力を挙げて被災者の医療給付、医療復興に力を尽くすと共に、全国民の医療に不足の生じないように尽力すべきと考えています。そして、その経験を踏まえて“更なる食道医学の発展”を目指したいと思います。会員の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 日本食道学会
理事長 幕内 博康