日本食道学会
学会ニュース

お知らせ

平成23年3月28日


特定非営利活動法人日本食道学会
 会員の皆様へ


日本食道学会から緊急のお知らせ 〈第2報〉



 この度の東北・関東大震災は、4万人を超える死亡者・不明者と広範囲にわたる地域に壊滅的損害を及ぼし、産業の停滞は日本国はもとより国際的にも大きな影響を来しています。さらに福島第1原発も各方面の懸命な努力にもかかわらず、未だ見通しの立たない現状であります。正に地震・津波・原発と三重苦で、我が国でも最大の危機に直面している事を深く心に刻み、気持ちを引き締めて対応すべき時期であると考えます。この危機的状況にあって、これら苦難な状況に立ち向かわれておられる会員の方々に対し、少しでもお役に立てられるよう、会員の安否、会員施設の被災状況、医療物資不足等の情報収集に努めるとともに、特定非営利活動法人日本食道学会としていかにあるべきか、理事、監事、評議員の先生方ともご相談致してきました。

1.第65回日本食道学会学術集会について
 開催地仙台は大地震により諸施設の損害が大きく、東北大学医学部ならびに付属病院も建物内の損傷、破壊が著しくコンピュータを含め機能が損なわれている上、県内外から送られてくる第三次救急患者で溢れている状態であるとのことです。さらに、福島原発の災害に対する放射能関係の対策にも協力しなければならず、学術集会の準備をしている余裕が無いため中止させてほしい旨山田章吾会長より申し出がございました。持ち回り理事会にて第65回学術集会は中止とさせて戴きました。(HP掲載済) 今後ご応募戴きました演題は抄録集に掲載させていただき、登録されました演題については、業績として認めたいと考えております。

2.学術集会における主要な主題セッション(public commentを求めるもの)および学会セミナーについて
(1) 後日 まとめて小規模の学術プログラムを催す。
(2) 学会ホームページで呈示し、public commentを求める。

 上記いずれかにさせていただきますが、もう少し状態が落ち着いて今後の見通しが立った時点できめさせて戴きたいと思います。


3.平成23年度評議員選挙について
 別途ホームページに投票期間の延長を掲載いたしました。早急に被災地域の有権者の会員の安否を確認させて戴き、不利益の生じないようできるだけの配慮をしたいと考えております。非選挙評議員について、外科系以外の領域の先生方を主に対象としておりますが、被災地域の先生方についても考慮いたしたいと考えています。

4.平成23年度日本食道学会食道科認定医ならびに食道外科専門医認定業務について
 詳細については、今後ホームページに掲載いたしますが、原則として予定通りに行いたいと存じます。
 本年度より認定業務を開始する予定の食道外科専門医認定施設の認定業務につきましては、1年間延期したいと思います。


5.被災会員の年会費について
 原則的に平成23年度分の年会費は、免除させていただきます。本年中にお申出戴くこととなると存じます。手続きの詳細については 追ってホームページ上に掲載致します。

 まだまだ 人的被害の実態もつかめず、福島原発の今後の見込みも全く不明な今、学会としても進みゆく道筋をはっきりお示しできず申し訳なく存じます。しかし、4月一杯くらいである程度の見通しは出てくると思います。
 福沢諭吉先生は、上野で彰義隊が戦っている銃声・砲声の中で講義を続けられたとのことであり、学問はいかなる時もその進歩を妨げてはならないものであると考えております。 この災害による混迷は今後長く跡を引くとは思いますが、それなりに落ち着いてはくるものと確信しています。
 それでは、この大災害が発生して間がない現今において、日本食道学会会員はいかにあるべきでしょうか。われわれ医師は、今、その原点に立ち戻り、まず医師としての本道である“現有の医学的知識、医療技術”を駆使して、その総力を挙げて被災者の医療給付、医療復興に力を尽くすと共に、全国民の医療に不足の生じないように尽力すべきと考えています。そして、その経験を踏まえて“更なる食道医学の発展”を目指したいと思います。会員の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。


特定非営利活動法人 日本食道学会
理事長   幕内 博康

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