第84回食道色素研究会

第84回食道色素研究会
Japanese Research Society for Early Esophageal Cancer and Chromoendoscopy

第84回食道色素研究会を下記のごとく開催致しますので、ご案内申し上げます。

事前検討会日時 2022年7月22日(金)13:00~17:00
事前検討会会場 Web開催
研究会開催日 2022年7月23日(土)9:00~16:00
研究会会場 Web開催

主題

「扁平上皮内腫瘍・上皮内癌 ─ 経過観察できた小病変の検討 ─」

食道癌取扱い規約第11版では、「癌とはいえない腫瘍性病変」として、扁平上皮内腫瘍 squamous intraepithelial neoplasia (SIN)が定義されているが、具体的な組織学的診断基準が明示されていないことが問題である。実臨床では、brownish areaあるいはヨード不染・淡染域からの生検で、癌と病理診断されない場合、非腫瘍性病変なのか、SINに相当する病変なのか、判断が困難なことがある。そして、SINの実態は何か、前癌病変としての危険性や取扱いをどうするべきか、についても十分明らかにされていない。経時的な変化を観察できたSIN症例の蓄積はこれら問題点解決の糸口になると考えられる。
今回、なんらかの理由で経過を追うことのできた小病変を検討し、長期間不変な病変と、進展した病変との内視鏡的・組織学的な差異などを明らかにすることで、「癌とは言えない腫瘍性病変」あるいは「癌と言う必要のない腫瘍性病変」の病理学的・臨床的特徴を見出したい。

募集症例

「組織学的にSIN成分が含まれる食道小病変」

1年以上経過観察された後、内視鏡切除された病変(推奨)
1年以上の経過観察期間があり、生検のみが施行されている病変
経過観察期間が1年未満の、あるいは経過観察されていない病変

経過観察期間は長期であるほど望ましい。特に②の場合は3年以上が推奨される。
病変の大きさは10mm程度までが望ましい(最大でも20mmまでとする)。
③の場合は、SIN病変ないしSINが主成分の病変に限る
組織標本については、p53とKi-67の免疫染色、およびPAS染色(ないしAB-PAS染色)があることが望ましい。染色困難な場合は当番世話人まで相談ください。
演題応募に迷われた場合は、当番世話人までご連絡ください。

演題募集要項

抄録は所属・演者名・本文を500字以内で作成し、Word ファイルにて下記までメールで応募して下さい。共同演者には臨床医のみならず、必ず病理医も加えてください。
Web 開催のため、プレパラートはバーチャルスライドでの提出が必要です。バーチャルスライド作成が困難な場合は事務局までご連絡下さい。

締切日 2022年6月10日(金)正午必着
⇒2022年6月20日(月)正午必着
抄録応募先 第84回食道色素研究会事務局 演題係
東京医科歯科大学人体病理学分野 伊藤 崇
E-mail: shikiso84@gmail.com
第84回食道色素研究会 当番世話人

東京医科歯科大学人体病理学分野 伊藤 崇
〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-45
TEL:03-5803-5177
E-mail: t.ito.pth1@tmd.ac.jp